走る映画王の日記!(2005年映画&ワイン激闘編) -5ページ目

 映画『宇宙戦争』観てきました!

こんばんわ!

 世間では賛否両論なこの一作。
 やはりスピルバーグ監督の作品なだけに、それだけ皆さんの期待が大きいってことなんでしょうね。

 でもやはりマスコミ等の媒体を通じてコメントされる映画評論家の方たちはちょっとコメントに気を付けて欲しいと今回つくづく思いました。

 僕も観る前にたまたま地元民放ラジオの映画コーナーでこれまた地元の有名な大学教授がめちゃくちゃに酷評していたのにはびっくりしました。
 多分、自分でお金払って映画観ている訳じゃないんだろうし言葉には気を付けて欲しい。
 一応、評論家って肩書き付けてらっしゃるのなら自分の意見ではなく、公平なコメントをして欲しいものです。

 てな訳で
No.29『宇宙戦争』 (2005年 米)
<監督> スティーブン・スピルバーグ
<出演>
トム・クルーズ(主人公:レイ ニューヨークに住む湾岸労働者。バツイチで前妻との間に二人の子供あり。)
ダコダ・ファニング(レイの娘、レイチェル。実の父、レイには馴染んでいない。)
ジャスティン・チャットウィン(レイの息子、ロビー。思春期に持つ、父親レイには見下した様な嫌悪感を持っている。)他


 時は現代に近いニューヨーク主人公レイは仕事を終え、家路を急ぐ。
 今日は別れた妻との二人の子供ロビーとレイチェルを預かる日なのだ。

 前妻は既に再婚しており、レイにはもう愛情はない。子供達もレイに対して父親としての尊敬の念も既になくなっており、しっくりいっていない。

 そんな時に事件が起こる空一面に暗雲が立ち込めて数本の雷鳴が襲いかかる。
 慌てふためく住民たち。
 そして、地面が突然の振動と地割れが起こる。そこから現れたものはいったい・・・


 といった感じで前半30分はスリリングに宇宙人の登場と脅威・恐怖が描かれるのだが、これまた誰かの言葉の受け売りですけど映画『プライベート・ライアン』のファーストシーン並みの殺戮シーンが凄まじいです。

 実は”トライ・ポッド”と称する宇宙人の巨大な兵器が登場するんですが、”デス・レイ”という光線で無差別に住民たちを殺しまくるところなんか本当に怖いです。
 あと主人公たちがフェリーに乗り込むシーンなんか初代『ゴジラ』が三宅島から登場するシーン並の大迫力!是非、必見を!

 とアクションシーン連発の作品の様だが実はこの映画、断絶した親子関係が色々な障害を乗り越えていく中で関係修復していくというのが大きな話の筋なのですが、その表現が本当に解りやすく描かれています。
 でも昨年ヒットした映画『ディ・アフター・トゥモロー』もそうだったけど9・11以降テロ=パニックを乗り越えられるのは親子の強い絆とそれをとりまとめる力強い父親が求められいるというトレンドがアメリカ国内にはあるんだよねぇ、きっと。

 一番はレイと息子ロビーがアメリカ人の仲良き親子の象徴であるキャッチボールをするシーンがあるんですが、何とレイは”ニューヨーク・ヤンキース”のキャップを息子ロビーは”ボストン・レッドボックス”のキャップ被ってやってるところなんか彼らの現在の親子関係を象徴的に描いていて、二人が憎しみあってキャッチボールしている様で結構GOODでした。
(日本で例えたら、親父が巨人の帽子を息子が阪神の帽子被ってキャッチボールしているもんだよね・・・)

 てなわけで彼ら親子3人は無事生き残って、親子関係修復は出来るのか?
あとは劇場で観賞してください。

<評価>☆☆☆

 余談は
 『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのエオウィン役のミランダ・オットーがレイの前妻役で登場。見逃さないでね!
 でも彼女、結構いい年齢なんですね。


 あとティム・ロビンスも重要?っていうか変な役を熱演してます。


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 今週の『神の雫』(週刊モーニング連載中)は・・・

 今週の『神の雫』またまた先々週からの続き。

 前回、雫とみやびの前に突如現れたワインインポーターの女社長・西園寺の思惑は?

 なんと、西園寺の会社が重要な客にティスティングさせようとしていたワイン5種類の中の1本に中間のインポーターのずさんな管理で傷んでいた。
 実はこの5本ライバル遠峯が事前に選んでいたのだが、アクシデントが判ったのが試飲会の前日で遠峯はヨーロッパ出張の飛行機の中で連絡が取れず。
 雫に白羽の矢が立ったのだった。

 遠峯の代わりは嫌だと最初は断る雫だったが、西園寺の挑発に乗りティステイングして候補のワインを1本探すことに。

 探し出した見返りも提示されて雫が探し出したワインはいかに・・・

 次週に続く。

 
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今週の『神の雫』(週刊モーニング連載中)は・・・

 今週の『神の雫』先々週からの続き。

 先週、原作の亜樹さんのストーリーテリングの練りこみ具合に唸ったばかりでしたが、今週はそのまま『ドメーヌ・レシュノー』というワイナリーの兄弟二人で運営していることが双子のワイン兄弟の父親から語られる。
(実際にここは本当に分業制で兄が葡萄栽培を専門に受け持ち、弟が醸造を受け持って仲良くやってるところみたいです。)


 仲の悪かったワイン兄弟を自分は病気で寿命が残り少ない、兄弟仲良く店を営んで欲しいと切々と語る父親。思わず涙ぐむ双子の兄弟・・・無事和解し一件落着!

 雫もみやびも伊仏ワイン対決に向けての頼もしいワインが又ひとつ加わりました。

 そこに突如現れて雫の助けを借りようとするワインインポーターの女社長・西園寺が待っていた・・・以下、次週に続く。

 
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 先週の『神の雫』(週刊モーニング連載中)は・・・

 今週の『神の雫』先々週からの続き。

 下町の仲の悪いワイン兄弟が喧嘩している中で、あるものを発見した雫。
それは『ドメーヌ・レシュノー』 のマルサネ村名AOCでした。

 兄弟が喧嘩する中で、なんと二人の父親が入院していた病院を抜け出して帰ってくる。
兄弟のまとまりのない惨状を常客から聞き入れ、帰ってきたのだ。
 帰ってくるなり、5種類のワインのブラインドティステイングを行う。
 どのワインが優秀なドメーヌのピノノワールなのか問いかける父。

 健也、淳也兄弟もそれぞれ答えを出すが・・・それぞれはさんざんな結果に。
なんと二人が良いとあげた2種類は一方はカリフォルニアのピノ、もう一方はニュージーランドのピノでした。
 残った3つのワインがフランスの著名なドメーヌのワインでした。

 父いわくドメーヌのネームバリューにこだわらず、実際にワインを飲んでセレクトする重要性を説きます。

 で父親が入院前に買い込んでいたのが、先述の『ドメーヌ・レシュノー』 のACマルサネだったんですねぇ。

 チョー介とのバリューワイン対決に光明が見えかけた雫でした。

 つづく

* この『ドメーヌ・レシュノー』というワイナリー、現在は兄弟二人で運営しているみたいなんですね。兄が葡萄栽培を専門に受け持ち、弟が醸造を受け持って仲良くやってるところみたいですね。
 亜樹さん細かく情報収集されてストーリー練ってらつしゃるんですね。思わず唸ってしまったのは僕だけ・・・。


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 早速、映画『スターウォーズ・エピソード3』の先々行公開に行ってきました。

 昨日の先々行上映で全国で43万人が観たという『スターウォーズEP3』。
僕も待ちきれずに劇場に足を運びました。


NO.28『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』 (2005年 米)
 <監督>ジョージ・ルーカス
 <出演>ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン他

 

 さあ泣いても笑っても本当に本当の完結編。

 時は前作のクローン戦争前夜から数年後、反乱軍のグリーパス将軍(詳しくお知りになりたい方は発売中のDVDアニメ『スター・ウォーズ クローン大戦 VOLUME ONE』 をご覧に)がパルパティーン議長を誘拐し、そこにオビワンとアナキンが救出に行くところから始まる。
 その冒険の行方は・・・

 と一般公開はまだ二週間先ということもあり、詳細のストーリーは伏せさせていただきますが。
 ファンにとっては満足の一作。噂通りに映画終盤には男泣きしてしまいましたよ。

 しかし、なんといっても剣闘シーンが更にパワーアップ。
 個人的にはエピソード6の日本のチャンバラに影響を受けた剣闘シーンも迫力もあって好きなのですが。
 今回のライトセーバーの動きの滑らかさには満足。
 グリーパス将軍との剣闘シーンやラストの主要人物二人の剣闘シーンは見物です。是非、一見を。

 映画の評価、コメントは7/9一般公開後に息子ともう一度観にいく予定にしているので、その後に正式にさせていただきます。

 あ~、まだ昨日の映画の余韻に浸っている自分がいる。
来週も全国で先行上映やるみたいです。待ちきれないあなたは劇場へ急げ!!!


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映画『戦国自衛隊1549』は本当に様変わり・・・

 こんばんわ!
 今夜は先週末に観たばかりの『戦国自衛隊1549』のブログをアップ!


No.27『戦国自衛隊1549』 (2005年 東宝)
 <原案>半村 良
 <原作>福井 晴敏
 <監督>手塚 昌明
 <出演>
 江口洋介(主人公:鹿島勇佑 元自衛隊特殊部隊Gユニットのメンバー。タイムスリップした前上司・的場の行方を追う)
 鈴木京香(神崎玲 二尉 人工磁場発生システムのメインの開発者。過去へ行方不明となった的場ともいわくありげ・・・)
 鹿賀丈司(的場毅 人工磁場発生システムの実験途中に不慮の事故により、戦国時代に行方不明となる。そして、ある野望が・・・) 他


 あの角川映画の復活第一作目として選ばれたのが、1979年のSF映画の名作『戦国自衛隊』のリメイク版です。
 今回は、話題のスペクタクルSF作家の福井 晴敏氏の手により装いも新たにエンターテイメント娯楽大作として華々しく生まれ変わりました。


 2003年10月、富士山麓で自衛隊の人工磁場発生システムの実験中に的場一佐の率いる特殊部隊とともに450年前の時代へとタイムスリップしてしまうところから始まる。呆然と立ち尽くすシステム開発者である神崎二尉。

 そして時代は2年後の2005年の10月。行方不明となった的場の部下であった鹿島の下に神崎と上司の森三佐が訪ねてくる。
 神崎と森は的場の事故のいきさつと行方を話して、鹿島への協力要請をする。

 人生自暴自棄になっていた鹿島だったが、あることがきっかけで再度、戦国時代の世に向かい的場を連れ帰り、歴史を修正することを決める。 そして、鹿島、神崎が向かった戦国時代で目にしたものは・・・


 う~ん、本当に変わってました。79年の半村良氏原作をベースとした前作とは一線を画した娯楽エンターテインメント超大作に。
 戦国時代にタイムスリップしてしまうというプロット以外はほぼ一新、前作は天変地異による不可抗力でタイムスリップしてしまった主人公たちが自分達の与えられた運命に挑んでいくというストーリーで最期は・・・と運命からは逃れられない人たちの儚さとかを描いていましたが、今回はあくまで映画を根本に走るテーマが『未来』をなので、そこは人の人生に対しての儚さよりも未来を切り開いて行こうとする人の強さを描いていました。
 この映画の若手のヒロインである綾瀬はるかちゃん扮する濃姫が愛する七兵衛に託す言葉『己心 貫徹 ・・・』が全てを表していると思うので、その意味は映画の方で。

 若干、各キャラの人間関係や性格描写の描き込みが希薄な感じもありますが、そこはストーリーのテンポの良さで充分に乗り切っています。

 そして『ローレライ』に続いて、福井サンにはやはり脱帽!
あくまで小説、映画の垣根を取っ払ってエンターテイメントに徹しようとする姿勢にはお見事。この『戦国自衛隊』も是非、ハリウッドでのリメークして欲しいです・・・これで次に今回の『亡国のイージス』がますます楽しみになってきました。

 それでは、又!


<評価>☆☆☆


 今日も余談

 あの『逆説の日本史』の作者であるノンフィクション作家井沢元彦さんの名前をエンドロールで発見しました。
 いったい、どこで出ていたんだろう?エキストラの兵隊役かなんかだよねぇ・・・?
 『ローレライ』に続いて福井サンの遊び心をとくと見ました。



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映画『機動戦士Zガンダム New Translation 星を継ぐ者』に行ってきました・・・

 この映画も本当にワクワクドキドキで公開を待っていた一作でした。先月末に公開と同時に息子と早速、観に行ってきました。


NO.26『機動戦士Zガンダム New Translation 星を継ぐ者』
 <原作・総監督>富野 由悠季
 <出演:声> 
 クワトロ・バジーナことシャア・アズナブル:池田秀一
 カミーユ・ビダン:飛田展男
 アムロ・レイ:古谷 徹 他


 ファースト・ガンダムの正統の続編で約20年振りの映画公開となった『Zガンダム』が遂に公開。
 あの『スターウォーズ エピソード1』を心待ちにして以来のドキドキ感を抱いて観にいってきました。

 時は宇宙世紀0087年。
 あの連邦軍とジオン公国との『一年戦争』から7年。一見、平和に見える中であるスペースコロニー『グリーン・ノア』から話は始まる。
 シャアことクワトロ・バジーナ大尉が属する連邦軍内勢力”エゥーゴ”がグリーン・ノアに潜入して同じ連邦軍の対抗勢力である”ティターンズ”の開発する伝説のモビルスーツであるガンダムの後継機である”ガンダムMk-2を奪取することが目的のこの作戦で又、新たな歴史が始まろうとしていた。
 グリーン・ノアで生活する主人公・カミーユもその混乱の為、平和な生活から戦争の混乱へと巻き込まれていく。
 そしてニュータイプへの目覚めへ向け・・・

 といった僕と同じ世代の方にはお馴染みのストーリー総集編的な一作なのですが、時間的に90分の制約の中でまとめている為に無理なストーリー展開もいくつかあるのですが、3部作の1作目としてはこの後に大いに期待させてくれそうです。
 僕的にはラストのシャアとアムロの再開シーンだけでも大満足でした!

 まああとは10月公開のPART2『恋人たち』に期待しましょう!


<評価>☆☆☆


 やっぱり余談

  公開日が早くも10/29で決定したPART2『恋人たち』。
 富野監督の個人的な思いが感じられるタイトルですね。

  『星を継ぐ者』の中にもそれを感じさせてくれる場面がありました。
  まずカミーユの父フランクリンが死ぬ場面では、最期に彼が想った人は妻や息 子のカミーユではなくて愛人マルガリータでした。
  ジェリドの友人カクリコンが死ぬ場面でも最期に想ったのは恋人アメリアでし た。
  本編オンエア時にも同じ処理してたらしいけど、全然覚えてませんでした。
 結構大人向けな演出だよね。
  それと昔の日本の戦争映画だと母を想って死んでいく兵士が多く描かれてきた ことを想うとある意味、富野さんの感性に脱帽だね。
  
 * 両方シーンとも一瞬のフラッシュ・バックでの処理なんでお見逃しない様に。

 それとパンフレットは初日で完売してました!
再入荷する一週間後に再度、劇場に買いに行ってきましたとさ・・・

 それでは、又!



≪僕の最近のお買い物リストです≫  

今週の『神の雫』 (週刊モーニング連載中)は・・・

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 今週もイタリア チョー介との社内 伊VS仏ワインコスト・パフォーマンス対決に挑む為に商品選別に苦心する雫とみやび。
 先週は某IT仮想商店街の検索サイトにまで頼った二人だったが・・・

 やはり中々、芳しい商品は見つからない。

 しかし、そんな時、みやびが幼馴染の双子の兄弟が営むワインショップのHPを発見する。
で早速、ショップを訪問してみることに。

 その双子の兄弟、健也と淳也は異色の兄弟。
 兄の健也は一橋大学出のインテリ風、弟の淳也は暴走族あがりとまったくの正反対の二人。

 当然、一見のお店の中も二人の性格の違いを表した様にまっぷたつに分かれていた。

 まずは弟・淳也のディスカウント風の品揃えから目ぼしいワインを探す雫たち。
 で淳也が勧めたのがこのワイン。
名門 プスドール PCのクロ・タヴァンヌでした。
 [2002] サントネー 1級畑 クロ・タヴァンヌ  750ml (プス ドール)赤【コク辛口】

 その商品力に思わず納得の二人だったが、値ごろ感には納得するものの味が開くまでに時間が掛かり過ぎる所に引っかってしまい、×に。


 もうひとつ下のランクの村名AOCの商品を探そうとした時に兄の健也がちょっかいを出してくる。

 兄・健也は弟とは違いドメーヌ志向の生産者のブランド力を尊重した品揃え。


 兄弟喧嘩する二人。
 そんな中で雫は思わぬ発見をすることに。


 それでは、又、来週!

映画『バタフライ・エフェクト』は本当に拾いもんでした・・・

 いやあ実はこの映画観るつもりなかったんだけど、『ミリオン・ダラー・ベイビー』観たあとに時間あったんで観ました。
 ニュー・ライン・シネマさんの配給だったんでちょこっとB級っぽさも漂わせながら・・・でも意外な出来で拾いもんでした。


NO.25『バタフライ・エフェクト』 ((2004年 米)
 <監督・脚本>エリック・プレス、J・マッキー・グラバー
 <出演>
 アシュトン・カッチャー(主人公エヴァン 普通の大学生のはずが自分の特殊能力を知った為に・・・)
 エイミー・スマート(ケイリー エヴァンの幼馴染。互いに好意を抱くが・・・) 他


 主人公エヴァンは普通の大学生。ただ幼年期に時々、一時的な記憶喪失に陥る以外は本当に普通の生活を送ってきた。
 医師の記憶障害の治療の一環で7歳からつけ始めていた日記をたまたま読み始めたことから過去から未来へと幾度とも繰り返されるエヴァンとヒロイン・ケイリーの不思議な物語・・・

 いやぁ最初は難儀なストーリー展開だなぁと想いながらも中盤からは画面に釘付け!
 あのタイム・トラベル・ムービーの名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズでも出てきた過去の歴史を書き換えた為に未来に影響が出てくるという。
 あのシリーズだけで3作も引っ張ってくれたテーマを元に話は進む。

 主人公エヴァンは昔の幼馴染で愛する人ケイリーを助ける為に都合5回過去に遡っていくのだけれどもその様々に違う5つの未来像がを観せてくれるんだよね。
 何といっても脚本が秀逸。この映画の監督であるエリック&マッキーご両人が無理なく、ソツなく、5つの話を旨く整理しながらラストの大団円に向けてすすめてくれます。
 
 プラス本当にアシュトン・カッチャー他の若手俳優人の演技力が映画を締めてくれてます。(本当に米の俳優陣の底は厚いんだね)
 
 さあエヴァンとケイリーのカップルはハッピー・エンドを向かえられるのか?
本当に拾いもんの一作、是非、まだ、やってる劇場あったら急げ~!!



 <評価>☆☆☆☆


 余談
1. あのSFの秀作『ザ・フライ2』の主人公だったエリック・ストルツも脇役で登場。非常に重要な役なんだけど、ちょっと変な役やってます。

2. ”バタフライ・エフェクト”とはある場所で蝶が羽ばたくと地球の反対側で竜巻が起こるというちょっとした条件の変化によって異なる結論が生み出されるというカオス理論のひとつだそうです。
 又、この映画の場合は途中で何度も登場する脳のCTスキャンの画像が変化する様が蝶の羽ばたきに似ているからだとか。



≪最近の僕の購入品です≫

映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』はオスカー主要部門受賞に偽りなし・・・

 こんばんわ!
 

 オスカー主要4部門受賞の『ミリオン・ダラー・ベイビー』ブログアップさせていただきます。


NO.24『ミリオン・ダラー・ベイビー』 (2004年 米)
 <監督>クリント・イーストウッド
 <出演>
 クリント・イーストウッド(フランキー ジムのオーナーであり、優秀なトレーナー)
 ヒラリー・スワンク(マギー 貧しいながらもボクシングに夢をかけて生きる)
 モーガン・フリーマン(スクラップ 元ボクサーでフランキーの古き友でもある)


 ロスのひなびたボクシングジムを営むフランキー。
 有望なボクサーを引き抜かれて落ち込む中で、女性でボクサー志望のマギーと出会う。
 最初はトレーナーに付くことを拒むフランキーだったが、スクラップの橋渡しもあり渋々引き受けることに。
 しかし、その才能は・・・トントン拍子に結果を出して女子世界チャンピオンへのチャレンジへの道は開かれていくのだが果たしてその結果は・・・?

 う~ん、『あしたのジョー』世代である僕にとってはどうしてもイメージが被っちゃうところがありました。
 主人公の取巻きのチープさとかまじまじと見せてくれるもんね。

 あとフランキーは実の娘とマギーは母親と旨く対話出来ず、未だに亡き父の影を追いつづけるファザコンであるというのが大きな話の軸になっているのだけれど、
ボクシングでの成功とともにフランキー、マギーが人間関係を築く中で妙な安らぎと満足感を得ていくところなんかじっくりと描いてますよ。

 でも皆さんもご存知の通り、ジョーはチャンピオンには届かず灰の様に完全燃焼して生死も解らない有名なラストシーンで終わちゃうけど。
 でもこの映画はその成功に近づきかけたものが、敗者となったその後もちゃんと描いているところかな。
 本当は眼を背けたいんだけど、そこが一番涙を誘う場面なんだけどね。

 観終わった後に『アビエーター』が作品賞取れなかったのは当然だなと思わず納得。
 リアルな生な人間を描いた秀作でした。


<評価>☆☆☆☆☆


 余談
 主人公マギーの途中からのリングネームとなる『モ・クシュラ』、アイルランド語らしいんだけど。
 フランキーは最後までマギーにその意味を教えません、でもその意味を貴女が知った瞬間にきっと涙することでしょう・・・



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