映画『戦国自衛隊1549』は本当に様変わり・・・ | 走る映画王の日記!(2005年映画&ワイン激闘編)

映画『戦国自衛隊1549』は本当に様変わり・・・

 こんばんわ!
 今夜は先週末に観たばかりの『戦国自衛隊1549』のブログをアップ!


No.27『戦国自衛隊1549』 (2005年 東宝)
 <原案>半村 良
 <原作>福井 晴敏
 <監督>手塚 昌明
 <出演>
 江口洋介(主人公:鹿島勇佑 元自衛隊特殊部隊Gユニットのメンバー。タイムスリップした前上司・的場の行方を追う)
 鈴木京香(神崎玲 二尉 人工磁場発生システムのメインの開発者。過去へ行方不明となった的場ともいわくありげ・・・)
 鹿賀丈司(的場毅 人工磁場発生システムの実験途中に不慮の事故により、戦国時代に行方不明となる。そして、ある野望が・・・) 他


 あの角川映画の復活第一作目として選ばれたのが、1979年のSF映画の名作『戦国自衛隊』のリメイク版です。
 今回は、話題のスペクタクルSF作家の福井 晴敏氏の手により装いも新たにエンターテイメント娯楽大作として華々しく生まれ変わりました。


 2003年10月、富士山麓で自衛隊の人工磁場発生システムの実験中に的場一佐の率いる特殊部隊とともに450年前の時代へとタイムスリップしてしまうところから始まる。呆然と立ち尽くすシステム開発者である神崎二尉。

 そして時代は2年後の2005年の10月。行方不明となった的場の部下であった鹿島の下に神崎と上司の森三佐が訪ねてくる。
 神崎と森は的場の事故のいきさつと行方を話して、鹿島への協力要請をする。

 人生自暴自棄になっていた鹿島だったが、あることがきっかけで再度、戦国時代の世に向かい的場を連れ帰り、歴史を修正することを決める。 そして、鹿島、神崎が向かった戦国時代で目にしたものは・・・


 う~ん、本当に変わってました。79年の半村良氏原作をベースとした前作とは一線を画した娯楽エンターテインメント超大作に。
 戦国時代にタイムスリップしてしまうというプロット以外はほぼ一新、前作は天変地異による不可抗力でタイムスリップしてしまった主人公たちが自分達の与えられた運命に挑んでいくというストーリーで最期は・・・と運命からは逃れられない人たちの儚さとかを描いていましたが、今回はあくまで映画を根本に走るテーマが『未来』をなので、そこは人の人生に対しての儚さよりも未来を切り開いて行こうとする人の強さを描いていました。
 この映画の若手のヒロインである綾瀬はるかちゃん扮する濃姫が愛する七兵衛に託す言葉『己心 貫徹 ・・・』が全てを表していると思うので、その意味は映画の方で。

 若干、各キャラの人間関係や性格描写の描き込みが希薄な感じもありますが、そこはストーリーのテンポの良さで充分に乗り切っています。

 そして『ローレライ』に続いて、福井サンにはやはり脱帽!
あくまで小説、映画の垣根を取っ払ってエンターテイメントに徹しようとする姿勢にはお見事。この『戦国自衛隊』も是非、ハリウッドでのリメークして欲しいです・・・これで次に今回の『亡国のイージス』がますます楽しみになってきました。

 それでは、又!


<評価>☆☆☆


 今日も余談

 あの『逆説の日本史』の作者であるノンフィクション作家井沢元彦さんの名前をエンドロールで発見しました。
 いったい、どこで出ていたんだろう?エキストラの兵隊役かなんかだよねぇ・・・?
 『ローレライ』に続いて福井サンの遊び心をとくと見ました。



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