映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』はオスカー主要部門受賞に偽りなし・・・ | 走る映画王の日記!(2005年映画&ワイン激闘編)

映画『ミリオン・ダラー・ベイビー』はオスカー主要部門受賞に偽りなし・・・

 こんばんわ!
 

 オスカー主要4部門受賞の『ミリオン・ダラー・ベイビー』ブログアップさせていただきます。


NO.24『ミリオン・ダラー・ベイビー』 (2004年 米)
 <監督>クリント・イーストウッド
 <出演>
 クリント・イーストウッド(フランキー ジムのオーナーであり、優秀なトレーナー)
 ヒラリー・スワンク(マギー 貧しいながらもボクシングに夢をかけて生きる)
 モーガン・フリーマン(スクラップ 元ボクサーでフランキーの古き友でもある)


 ロスのひなびたボクシングジムを営むフランキー。
 有望なボクサーを引き抜かれて落ち込む中で、女性でボクサー志望のマギーと出会う。
 最初はトレーナーに付くことを拒むフランキーだったが、スクラップの橋渡しもあり渋々引き受けることに。
 しかし、その才能は・・・トントン拍子に結果を出して女子世界チャンピオンへのチャレンジへの道は開かれていくのだが果たしてその結果は・・・?

 う~ん、『あしたのジョー』世代である僕にとってはどうしてもイメージが被っちゃうところがありました。
 主人公の取巻きのチープさとかまじまじと見せてくれるもんね。

 あとフランキーは実の娘とマギーは母親と旨く対話出来ず、未だに亡き父の影を追いつづけるファザコンであるというのが大きな話の軸になっているのだけれど、
ボクシングでの成功とともにフランキー、マギーが人間関係を築く中で妙な安らぎと満足感を得ていくところなんかじっくりと描いてますよ。

 でも皆さんもご存知の通り、ジョーはチャンピオンには届かず灰の様に完全燃焼して生死も解らない有名なラストシーンで終わちゃうけど。
 でもこの映画はその成功に近づきかけたものが、敗者となったその後もちゃんと描いているところかな。
 本当は眼を背けたいんだけど、そこが一番涙を誘う場面なんだけどね。

 観終わった後に『アビエーター』が作品賞取れなかったのは当然だなと思わず納得。
 リアルな生な人間を描いた秀作でした。


<評価>☆☆☆☆☆


 余談
 主人公マギーの途中からのリングネームとなる『モ・クシュラ』、アイルランド語らしいんだけど。
 フランキーは最後までマギーにその意味を教えません、でもその意味を貴女が知った瞬間にきっと涙することでしょう・・・



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