VSアニメに負けるな!!『妖怪大戦争』・・・
先週末に久しぶりに息子と映画観に行ってきました。
No.34『妖怪大戦争』 (2005年日本)
<監督>三池崇史
<出演>神木隆之介、豊川悦司、栗山千明、宮迫博之、菅原文太、南果歩 他
僕達が子供の頃、夏休みにやってた大映の同名のタイトルだけに遂々そそられてしまいました。
でも良い意味で裏切られた快作に仕上がってます。
三池監督の映像センスが久しぶりに炸裂だし、なんといってもそのキャスティングだけでも観ても一昔前のオールスターキャストって奴ですよ。
あの菅原文太さんが良い味の芝居やってるし、久しぶりの近藤正臣さんがチョー以外な役で登場してるし、”GO GO 夕張”で世界デビューの栗山千明ちゃんもキャラに嵌りこんでるしとその他諸々観ているだけでも顔が思わずほころんじゃうキャスティングです。
先日、ご紹介の『姑獲鳥の夏』が妖怪もので乗り切れずに終わったのとは対象的にこのノリノリの展開は本当にオススメ。
大人も子供も楽しめる作品。アニメ一色になりつつある夏休みの邦画界の中でこんな元気な一作がこれからもまだ登場して欲しいなぁ・・・
<評価>☆☆☆☆
余談 1.上に書いている以外に竹中直人、忌野清志郎、ダウンタウン岡村、ホラークィーン三輪明日美と以外な人たちが妖怪役で登場してます。 目を皿にして探してみよう。
2.今回のこの映画の妖怪アドバイザーもスゴイ面々。 御大・水木しげる氏、荒俣宏氏、京極夏彦氏、宮部みゆき氏と現代の妖怪通(マニア)が集結しているだけに手抜きがない。 本人たちもちゃっかり妖怪役他で出演してるので要チェックを。
でも京極さん『姑獲鳥の夏』に続いての出演、本当にお遊びが好きなんですね。ますます、『京極堂』シリーズの第2弾が楽しみになってきました。
≪05年夏秋にオススメのイタリアワイン!!≫
映画『アイランド』拾いものの一作でした・・・
こんにちわ!
今年の夏の公開作、『スターウォーズEP3』『宇宙戦争』や『ポケモン』等のアニメに圧倒的に押されいる中で拾いもんの一作見つけました。
No.33『アイランド』
(2005年 米)
<監督>マイケル・ベイ
<出演>ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、他
試写会に当選して行ってきたのですが、意外な展開でハラハラドキドキの一作でした。
時は近い未来。
屋外は空気が汚染され、人が住める状況ではない。
しかし、ある島の隔離された施設の中では限られた人間たちが徹底管理された中で生き延びていた。
”アイランド”という唯一、地球上に残された楽園への永住権を得ることを希望に持ちながら・・・しかし、その裏には・・・
本当に奇想天外で二転三転する展開に目を奪われること間違いなし。
やはりそこはマイケル・ベイ監督とドリーム・ワークスが組んだだけにそのスケールは桁違い。
アクションにも手抜きないし、おまけにヒューマニズムを思わず考えさせられる様なテーマも盛り込んで作品自体に厚み持たせてくれています。
う~ん個人的には物語終盤に登場するバイクでのアクションシーンは『マトリックス・リローテッド』のハイウェイでのアクションシーンに勝るとも劣らない迫力!必見です!!
まずは劇場に急げ~!!
<評価>☆☆☆☆
* 冒頭からユアンとスカーレットが着ていた制服は”プーマ”が提供。そして重要なシーンで登場するCMは”カルバン・クライン”とタイ・アップ満載の一作です。貴女はいくつ見つけられるかな?
≪05年夏~秋おすすめイタリアワイン≫
『皇帝ペンギン』は人間の愚かさを感じさせるばかり・・・
本国フランスでは昨年公開で小ヒットした海洋ドキュメント『ディープ・ブルー』
を越える大ヒットと話題の一作でしたがいかに?
No.32『皇帝ペンギン』
(2005年フランス)
<監督>リュック・ジャッケ
<出演>(ナレーション)ロマーヌ・ボーランジェ他
日本語版 石田ひかり、大沢たかお、神木竜之介
冒頭から観るものを圧倒させる南極大陸。 そこに短い春(夏かな)が訪れて、そこに住む皇帝ペンギンの新しいカップルが生まれて、産卵、誕生、成長までを描くただそれだけなのに観るものを感動させる映像美。
なんといっても合計7,000時間を越えたという撮影時間から選びだした映像の数々には例えそれが意味のない自然な動きだとしても、付け加えられたナレーションなしでも観るものには感動を与えてくれるものばかり。 それと同じ地球に住む生物としてその種を守っていく為に、隣人と助け合い厳しい自然と闘っているペンギンたちの姿勢を見せられると人間という知的生物が持つ自我の深さが愚かにさえ観えてくる。
自然の厳しさ以上に深く感じられるシーンだ。
なんといってもあの大陸を歩きつづけるペンギンの行列を観ただけでも儲けものの1本です。
<評価>☆☆☆
* ペンギンのお互いのパートナーを選ぶ求愛のシーンも必見。 本能の赴く中での行動なのだろうけれど、思わず魅了されたのは僕だけ?
≪秋におすすめイタリアワイン!!≫
『姑獲鳥の夏』は本当に昭和の匂いがした・・・
先月、観てたのにブログアップしていないものが一杯あるので、まとめてブログアップ!
No.31『姑獲鳥の夏』 (2005年日本)
<監督>実相時昭雄
<出演>堤真一、永瀬正敏、阿部寛、原田知世、いしだあゆみ他
監督はウルトラシリーズでいくつもの佳作を生み出した大ベテランの実相時昭雄氏、原作は大人気ミステリーシリーズ『京極堂』シリーズ、出演男優陣は堤、永瀬以下の脂の乗り切ったベテラン俳優陣とその融合が何とも期待されるところでしたが・・・
時は戦後の影がまだ残る昭和20年代後期、東京・雑司ケ谷の病院『久遠寺医院』の娘・梗子が妊娠20カ月目を迎え、おまけにその夫は行方不明だという噂が作家・関口の元に耳に入り、取材協力を依頼されるところから始まる。 そして、その病院では更に怪奇な新生児失踪事件も起きていた・・・
う~ん、どうなんだろう? 滑り出しと主要人物紹介はスムーズだし、主要なキャラのキャスティングはバッチリ!それにあの実相時節炸裂の映像には思わず懐かしさを感じたのだけれど・・・
何故か中盤からのモタツキ気味がちょっと不満足。
やはり一番近いシリーズものから選ぶと市川昆監督の横溝正史氏原作の金田一耕介シリーズのファンだった僕は何処かで見比べていた様な・・・ 第二次大戦後の暗い世相を描いた時代背景といい、人間の奥底に眠る業を見事に描いていたところといい対比してしまったのもいけなかったのかな。
原作者の京極氏は実相時監督のファンと聞いていただけにもう少し期待が多き過ぎたのかも・・・前向きな僕はまずは次回作2作目に向けた大いなる予告編と感じることにしました。
なんといっても最期の『この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君。』セリフに妙に気に入ってしまったから。 その意味は劇中でもたっぷりと解説されてます。
それでは、又!!
<評価>☆☆☆
* それにしても前出の金田一シリーズで原作者の横溝氏もチョイ役で確か出演していたと思ってたけど今作にも原作者の京極氏が堂々と出演。
そこは役には思わずビックリ!
『スターウォーズEP3 シスの復讐』今度は吹き替え版に行ってきました!
NO.30 『スターウォーズ エピソード3 シスの復讐』 (2005年 米)
<監督>ジョージ・ルーカス
<出演>ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン他
2回目の観賞でしたが、吹替え版ということもあって新鮮な気持ちで観賞出来ました。 そして、僕個人的には字幕版よりも今回の吹き替え版の方が理解度アップ!!
最近、自宅でDVD観賞では子供の影響もあって吹き替えに慣れきっているからでしょうかねぇ・・・
特にヤマ場のアナキンとオビワンの会話の場面は特に感情移入出来ました。
前回、ストーリーの概略はお話しているので今回はあなたも僕も知っているかもしれないスターウォーズEP3の余談(トリビア)をいくつか・・・
1.シリーズ6作全てに出演しているキャラ(役者さん)はC-3POとR2-D2をやってきているアンソニー・ダニエルズとケニーベイカーというのは皆さんご存知でしょうけど、その次に出演が多いキャラ(役者さん)は誰でしょう?
Ans: やってる役者は違ってもキャラとしてはオビワンの6作全部に出演してました。(特にEP5、6は霊体で登場だけど) その次に多いのはジェダイマスターのヨーダの5作(EP5、6、1、2、3)。
そして、やっと登場ダース・ベイダーの4作(EP4、5、6、3)、チューバッカ(EP4、5、6、3)、それと以外なダークホースだったのが銀河皇帝ダース・シディアスことパルパティーン議長役のイアン・マクダミドもこれまた4作(EP6、1、2、3)。
それと見落としがちですけどルークとレイア(EP4、5、6、3)も4作に登場。
2.今作、前シリーズから久しぶりに登場のチューバッカ。実はジェダイ・マスターのある一人とスゴク親密な関係でした?(詳しくは映画館で)
で婚約者もいたみたいです。本編には登場しませんが名前はマラトバックだとか・・・
3.それとこれまた懐かしいキャラEP4のデススターの最高責任者ターキン提督。ピーター・カッシングが演じてました。 その若かりし後姿が映画終盤でワンカットだけ登場しているらしいです。見逃すな!
4.12名存在していたジェダイ・マスター。今回は全員勢揃いのシーンは少なかったですけど、あなたは全員の名前が言えますか?(僕には言えないけど・・・) その中で生き残るのは何人?
Ans: (さて誰が生き残るのか、これも映画館で確かめて下さい)
5.吹き替え版、何とアナキン⇒ダース・ベイダーに変わった瞬間に声がEP4~6の大平 透さんに声が変わって感激したのは僕だけ・・・
取りあえず長くなりそうなので今日はここまで!
まだ観てない人はシリーズ最期の大団円を楽しんで来て下さいね!
<評価>☆☆☆☆☆
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映画『亡国のイージス』観てきました・・・
原作的には3作の中で一番古い『亡国のイージス』ですが。
現在の平和な日本に何を問いかけるのか・・・
No.35『亡国のイージス』 (2005年 日本)
<監督>阪本順治
<原作>福井晴敏
<出演>真田広之、寺尾聡、佐藤浩市、中井貴一、勝地涼 他
60年もの間、戦火に会うこともなく平和な日々を送る我が国・日本。だがその国には語られる未来も失われつつあった。
そんな亡国となった日本に存在するのが海上自衛隊のイージス(ギリシャ語で『盾』の意味)艦『いそかぜ』。 その存在意義を問われる艦が映画の舞台だ・・・
時は現代、海上自衛隊のイージス艦『いそかぜ』が訓練航海中に副長・宮津二佐と某国の特殊工作員ユンファに乗っ取られるところから始まる。
船外退去させられる自衛官たち。
クーデターを起こすべく日本政府に宮津たちが日本政府に叩きつけた条件とは・・・
そして彼らには『GUSOH』という化学兵器が手中にあった。日本政府に取るべき手段はあるのか?
しかし、そこに立ち塞がろうとする先任伍長・仙石は『いそかぜ』を奪回すべく艦に単身舞い戻る。
謎の行動を取る部下・如月は敵か?味方か?
艦は着実に東京湾に向かっていた。日本政府に残された時間は10時間・・・
といった感じでクーデターはまずは成功し、日本政府は首根っこを掴まれた状態に陥ってしまうのだが。
序盤の艦を乗っ取られるまでの緊迫は上々の出足だし。 最初に主要人物のキャラの掘り下げをもっとして欲しかったところだが2時間の時間的制約を考えるとやむを得ないないところかな。
しかし、この映画の定義することは大きくひとつある。
平和ボケしてしまった現代の日本人に対して、”生きる”ということの存在意義を問いかけているのだ。 自分たちの生命を守る為に自らからは攻撃することは許されていない現在の自衛隊の存在意義。
その一方で一自衛官である主人公・仙石が語り続ける”何があろうとどんな形であろうと生きろ”と言葉に人が生きる(生命を守る)術は何通りもあると言っている事に強い意味を感じさせてくれる。
そんな熱き思いがあふれる『亡国のイージス』。是非、ご覧になって下さい。
<評価>☆☆☆
※ それにしても福井さん、”生きろ!何があっても生きろ!”というセリフが好きですね。
確か映画 『ローレライ』 でも役所さんが何度も言ってたよなぁ・・・
僕も好きですね、このセリフ。
今週の『神の雫』はフランスVSイタリアワイン対決、いよいよ完結!!
チョー介はイタリアの秘蔵のワイン『ロッジョ・デル・フィラーレ』 をぶつけてきた。
対する雫が用意していたのは・・・・
ブラインドしていたワインの正体はなんとメドック・グランクリュ マルゴーACの『 シャトー・ボイド・カントナック』 だった。
強敵『ロッジョ・デル・フィラーレ』に対抗するのは難しいと思われた勝負の結果は・・・
開票結果はなんと同点で引き分け!かと思われたが最期のチョー介の1票はなんとフランスに・・・!
僅差ながらフランスの勝利に。
しかし、歓びあう雫とみやびの和の中にチョー介も。太陽ビール・ワイン事業部がひとつになった瞬間だった
以下、次号につづく・・・
≪『神の雫』の社内フランスVSイタリアのワイン対決≫
その大戦は ≪第1回戦≫1,000円台の対決は
フランス・『シャトー・ド・サンコム』 VS イタリア・『ダンジェロ・カンネート』
VS
≪負けられない第2回戦の2,000円台の対決≫
フランス・『ドメーヌ・レシュノー マルサネ』 VS イタリア・『コントラーダ・ディ・コンチェニゴ コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ 「ブレンダ」』
VS
≪僕の最近のお買い物リスト≫
先週の『神の雫』は・・・
その対戦 ≪第1回戦≫1,000円台の対決はフランス・『シャトー・ド・サンコム』 VS イタリア・『ダンジェロ・カンネート』
VS は僅差でイタリアの『ダンジェロ・カンネート』の勝利!
それでは負けられない第2回戦は2,000円台の対決にフランス・『ドメーヌ・レシュノー マルサネ』 VS イタリア・『コントラーダ・ディ・コンチェニゴ コッリ・ディ・コネリアーノ・ロッソ 「ブレンダ」』
VS
この対決は雫のいち早いデキャンティングによりフランスが勝利し、1対1でいよいよ最期の3,000円台の勝負に全てが結せられる様に・・・
こちらは先にイタリアの秘蔵のワイン『ロッジョ・デル・フィラーレ』 が登場!
さあ負けられない雫は果たしてボルドーの○○○○で対抗する・・・ 以下次号につづく。
≪僕の最近のお買い物リスト≫
今週の『神の雫』(週刊モーニング連載中)は・・・
今週はいよいよチョー介とのイタリアVSフランスのバリュー・フォー・マネー対決へ!
自信満々で対決へ挑む雫とみやびであったが、一方のチョー介も自信満々!
早速、社内ティステイング会が社内にも告知されるのだが・・・
でティスティング当日!
夕方5時スタートのはずだが一向に人が集まらない。
企画倒れに終わるのか・・・
しかし、その窮地を雫の機転が救う。前回、カメラマンとのひと悶着あって雫を困らせたモデルのセイラがここで再登場!!
一転、会場は人山の黒だかりに・・・
しかし、投票を済ませ会場を去るセイラが雫にささやく『「サンコム」
はやばいよ!」』のひと言。
やっとのことで探しだした『Ch.サンコム』
が早くも敗北してしまうのか?
さてその勝負の行方は・・・
≪これが品切れ続出した『シャトー・サンコム』最新ヴィンテージ2004年入荷です≫
今週の『神の雫』(週刊モーニング)は・・・
今週の『神の雫』またまた先々週からの続き。
前回、ワインインポーターの女社長・西園寺の思惑に乗せられて100種類のワインの中から1本を探し出す。
しかし、その答えを知る西園寺は雫を笑い飛ばし、敗北を予感する。
そして試飲会は始まる!
客にはブラインド形式で行われ、その反応を固唾を呑んで見守る二人。
結果がすぐ判る様にと投票形式で買い付けを受け付けることに・・・
そしてその結果は予想外の結果になる。
なんと雫の選んだワインのひとり勝ちで圧倒的な勝利を収める。
勝利の見返りを雫とみやびに約束しながらも薄ら笑いを浮かべながら不穏な動きをみせようとする西園寺。
果たしてそのワインについてはメドックの3級ということで正確には明かされないのですがその正体は、西園寺はいったい何を企んでいるのか?
以下、来週につづく。
*個人的にはワインは
『Ch マレスコ・サン・テクジュペリ』 か
『シャトー・ラ・ラギューヌ』
の予感がするのですが。どうでしょう!