走る映画王の日記!(2005年映画&ワイン激闘編) -8ページ目

映画『サイドウェイ』試写会に行ってきました!

 こんばんわ!
 ”サイドウェイ”と一言で言っても”わき道””寄り道”って意味なんですけど、この映画は大人の為の大いなる寄り道って意味合いの映画でした。
 
 チラシを観て、一昔前にキムタクと山口智子がやってた月9のドラマ『ロング・バケーション』を思い出しました。
 確かあのドラマもキムタク扮するピアニストの卵が人生のつまづきから新たな恋で立ち直り、再出発するというドラマでしたね・・・

No.15『サイドウェイ』(2004年米)
(監督)アレクサンダー・ペイン
(出演)
ポール・ジアマッテイ
(主人公マイルス:中学校の国語教師でワインラバー(オタク)でバツイチ、小説家志望)
トーマス・ヘイデン・チャーチ
(ジャック:マイルスの友人で売れない俳優で安っぽいプレイボーイ、一週間後に結婚予定、ワインに興味なしSEXラバーかな?)
ヴァージニア・マドセン
(マヤ:旅の途中で出会うレストランの美人ウエイトレス、バツイチ)
サンドラ・オー
(ステファニー:こちらも旅の途中で出会うワイナリー勤めのアジア系の女性、こちらもバツイチ) 他



 先日も触りの部分はお話しましたが
 舞台はカリフォルニア・サンディエゴの街に住むワインラバー主人公マイルスが一週間後に結婚を控えた親友ジャックとカリフォルニア・サンタバーバラのワイナリー巡りの旅に出発するところからはじまる。
 (マイルスの愛車は赤のサーブのカブリオレで~す!中古だけど◎です。写真は色違いの普通タイプだよ)
1993 サーブ900Turbo S Final Version

 マイルスは相当なワインラバーでバツイチ。まだ前の妻に未練タラタラで完全に立ち直れていない。なんと秘蔵のワインが『Ch.シュヴァル・ブラン』の61年(このワインに関してのエピソードは映画でご確認を・・・)
 一方、ジャックは結婚を一週間後に控えて最後の羽伸ばしに今回の旅に出ることにする。美人でお金持ちの婚約者なのに、頭の中にあるのは最後の独身生活を女の子をナンパしてHすることだけしかないと親友ながら対象的な二人なのだが。

 そんな二人が旅の途中で上記のマヤとステファニーの二人の美女と出会うことになる・・・
 
 とにかく映画中、ワイナリーからワインにワインのうんちくまでとにかくワインづくしの映画なんです(監督のペインさんが相当な愛好家らしい)が、この映画に深みを与えているのはやはり大人のラブストーリーを加えているからかな。

 ジャック以外は他の3人すべてバツイチ設定ってのも、人生を半ばを過ぎて酸っぱい部分も経験したキャラに温かみ与えてくれてます。
 特にウエイトレス・マヤのいうセリフ『ワインってのは長い時間かけて熟成を経て、美味しくなっていくけれど、ピークを過ぎるとあとは落ちていくだけ。でも、落ちかけの時も味わい深いのよね・・・』っていう感じの言葉なんか聞くと人生酸いも甘いも(恋愛)いくつも経験した女性の魅力感じますね。
 癒されたいなぁ、この人だったら僕の傷を癒してくれるよなぁと男心に思いました。

 さあ果たしてジャックは無事、結婚式を迎えられるのか?マイルスは離婚の痛手から立ち直れるのか?と意外と平凡なロードムービーの話の中でヤマ場がある映画でした。(アカデミー脚色賞を受賞したのも納得!!)
 う~ん、でもラスト10分は40間近い僕には沁みましたねぇ・・・多分、男の人の方が泣けるんじゃないかなぁ?

 まあ、後は映画館に急げっ~!

<評価>☆☆☆☆☆☆ 
 * ☆1コ プラスしてしまいました。イイです!オススメです!
 絶対、今年のベスト3には入れたいと思ってま~す。観てね~


 今日の余談は盛りだくさんで長くなりそうなので、以下、明日につづくで!
それでは、又!

≪映画『サイドウェイ』特集はこちらから≫
 

今週の『神の雫』(週刊モーニング連載中)は『シャトー・ラグランジュ』1996年が登場!

 今週の『神の雫』はワイン事業部編の第3回目!!

 事業部のもう一人の同僚・本間も登場! 

 買い付けする未開拓のワイナリーを探しての社内ティステイング会が行われます。
 なかなか好感触のワインが見つからない中でいきなり本間の本領が発揮されます。

 この人物、天才なのか?オタクなのか?
 なんとブライドティスティングで色んな国のワインが集まった中で、なんとイタリア産のワインだけを当てるという神業をやってしまうんですね。
 本当にイタリアオタクというか、非常に長けたティスティング能力というのか?
 ラテンなノリの彼が今後どんな仕事をやってくれるのか楽しみになってきました。

 それとセーラの正体もいよいよ分かります。
 なんとライバル・遠峯一青の妹でした!(えっ愛人じゃなかったの・・)
と意外な事実が発覚して、今週も終わり。

 でそのランチタイムに二人が飲むワインが『Ch..ラグランジュ』の1996年を昼間っから飲む人達は・・・“只者ではない“


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 今週のワインは『Ch..ラグランジュ』1996年です。
シャトー・ラグランジュ[1996]

<格付> メドック地区 第4級 サンジュリアン村AC
<所有者> シャトー・ラグランジュSARL
      (1983年にサントリーが買収)
    
<作付面積>113ha  <年間生産量>約66,000ケース
<使用葡萄品種> 平均 カベルネ・ソ-ヴィニョン66%、、メルロ-27%、プチヴェルド7%
   
<オススメヴィンテージ> 1986、87、88、89、90、92、99、2000
<セカンドワイン> 『レ・フィエフ・ド・ラグランジュ』
レ・フェイフ・ド・ラグランジュ[2002]
 
 1983年にサントリーに買収し、ボルドーのグランクリュの中で日本の企業が買収した最初のワイナリーです。(そのせいか、ちょっと高めのスーパーとかでも見かけますよね)

 劇中で一青は日本企業の勤勉さと探求心により、著しく改善されて昔の面影を取り戻すまでに至ったと語っています。
 また現地は完全に地元の人たちにまかせており、ライバルの『Ch.レオヴィル・ラス・カーズ』のミッシェル・デロンを顧問に迎えたりしています。
 
 今思えば1980年代。このころからジャパンマネーが世界を闊歩し始めたんだよね・・・!

≪ワインが目白押し!映画『サイドウェイ』特集はこちらから≫

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映画『ロング・エンゲージメント』試写会に行ってきました!

 こんにちわ!
 久しぶりの映画鑑賞記です。
 これが今月の1本目です、何故か今月の新作公開スケジュールは話題作が多い割りに3/19、26の月末にかけての公開が多いんですよね。
 今から月末に掛けてのお財布の方が大変だぁ~

 NO.15『ロング・エンゲージメント』(2004年フランス)
<監督>ジャン=ピエール・ジュネ
<主演>オドレイ・トトゥ、ギャスパー・ウリエル 他


 貴女は貴方は“花びら占い”とかやった事がありますか?
僕も小学校高学年の時に好きな女の子がいて、『好き』『キライ』『好き』『キライ』・・・とやって一喜一憂した思い出があります。(笑)
 でもそこで『好き』で花びらが終わった時にゃあ大した確証もないのに、変に自意識過剰になったりしてたよなぁ・・・

 実はこの映画はまさしく、その“花びら占い”をそのまま実行していく映画なんですよ。
消息の知れない彼の生存の奇跡を信じて、挑む壮大な“花びら占い” ~『不思議な恋の直感が解き明かすミステリー!』ってね~

 話は1920年のフランス・ブルターニュ地方。
 オドレイ扮するヒロイン・マチルドは第一次大戦が終わっても未だ故郷に戻らない恋人・マチクの帰りを待つ日々。
 しかし、半ばあきらめかけたある日、マチクの消息を知る同じ部隊に所属した者と出会って話を聞いたことから、彼の消息を再度信じての人探しの旅が始まる。

 と聞いたら皆さん一昔の30年前くらいのヨーロッパテイストの終始なみだ涙のメロドラマを連想するでしょう・・・?

 ところが今作は違うんですよ。
メロドラマ部分も十二分にあるんですけど、それと同じくらいにあのジュネ監督とオドレイのヒット作と『アメリ』と同じくらいブラックテイストの笑いが随所に織り交ぜられてて、そのコンビネーションが絶妙です!

ブラックな笑いと同じくらいに妄想シーンも一杯出てくるし、オドレイの不思議ちゃんパワーの方も全快でしたね。

 それとマチクの消息を知る人たちから色々と話を聴くうちに、情報が錯綜してきて話がますますこんがらがってくるんだけど、ここら辺は『羅生門』形式をうまくとっていてサスペンス色を高めています、うまいね!

 そんな訳でラブストーリーとサスペンス、ブラックユーモアたっぷりで楽しめる今作を劇場まで観に行こう!

≪評価≫ ☆☆☆

今日も余談
1.この映画とにかく登場人物が多い。
  マチクの軍隊仲間だけでも10人近く出てくるので、映画公式HPでチェックしていった方が○ですね。

2.戦争シーンも多いこの映画、その迫力は一足先に公開の『ローレライ』を越えた壮絶さです。あの歴史に残る『プライベート・ライアン』のノルマンディ上陸作戦の再現シーンに勝るとも劣らない迫力シーンです。女性にはちょいと辛いかな?

3.脇の俳優さんたちにも注目!
  『アメリ』の嫌味な八百屋の主人がチョイ役で又、出ているし。
あのアカデミー女優のあの人がチョイ役で出てたのには思わずビックリ!

*映画の舞台はブルターニュ地方、フランス北部に位置する地方で乳製品、魚介類お菓子と美味しいものの宝庫です。
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今週の『神の雫』(週刊モーニング連載中)はCh.ムートン2000年が又も登場!

 今週の『神の雫』は先週に続いて『Ch・ムートン・ロートシルト』2000年がこれでもこれでもかのアップアップの大サービスでした。
 僕も現物の2000年のボトルは1度、エノテカさんで見かけたことあるんですが、それから見てないもんね・・・下の娘が200年生まれのミレニアムベイビーだったので、記念で1本欲しいのですが値段が5万前後となるとおいそれとは買えませんね! シャトー・ムートン・ロートシルト [2000]
<格付> メドック地区 第一級 ポイヤック村      
<所有者> バロンヌ・フィリップ・ド・ロートシルトSA      
<作付面積>75ha  <年間生産量>約25,000ケース  
<使用葡萄品種> 平均 カベルネ・ソ-ヴィニョン80%、カベルネ・フラン10%、メルロ-8%、プチヴェルド2%  
 主に樹齢40年以上の樹から収穫したものを使用しています。  
<オススメヴィンテージ> 1982、83、85、88、89、90、98、99、2000      
<セカンドワイン> 『ル・プティ・ムートン』 ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト 2001  
 『Ch.ムートン』は毎年、エチケットに著名な画家が変わって描くこともご紹介しましたが、この2000年ヴィンテージは葡萄も出来も良かった事もありますが、千年紀の節目の年に当たるということで特別に瓶に直接金地で羊の絵が大きく描かれており通常の年のものとは趣が少々異なります。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx  で肝心のストーリーの方ですが・・・
 先週はセーラの大御所カメラマンに吐いた『幼児殺し』のサディスト発言により酒宴の場は紛争状態になるのですが、雫がまだ飲み頃ではなかった『Ch.ムートン』2000年を”デカンタージュ”と”スワリング”(でいいのかな)で空気に多く触れさせることにより、とりあえずは飲んでも支障のない状態にして大御所カメラマン、セーラともに納得! とりあえずその場を凌ぎました。  それと今回はセーラとライバル・一青の関係も少しづつ解ってきました。(やっぱ、愛人?それとも同じ志を持つ同胞?)
 とまあそんな訳でワイン事業部編の2回目も無事終了かなっ!

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いよいよ今日から公開『ローレライ』!!

 こんにちわ。
 先日から下書きしていたのにアップするの忘れていました。
 噂のSFアクション大作『ローレライ』がいよいよ今日3/5から公開です。
年末は『ゴジラ・FINAL・WARS』がずっこけただけにファンとしては東宝さん頑張ってねって気持ち込めて・・・

NO.14『ローレライ』(2005年 東宝)
 <監督> 樋口真嗣
 <原作> 福井晴敏(『終戦のローレライ』
 <出演> 役所広司、柳葉敏郎、堤真一、妻夫木聡、香椎由宇 他


 う~ん、予告編を観てからワクワクしてたので待ち遠しい試写会でした。
しかし、その期待を裏切らない戦闘シーンとドラマ。

 時は1945年8月第二次世界大戦真っ只中、広島に原爆が落とされて敗色濃厚な日本。
 絹見少佐(役所広司)が海軍大佐・浅倉(堤真一)に呼ばれ、ある特命を受けるところから始まる。
 その命令とは、アメリカは既に原爆を用意していて次の目標は東京を狙っているというのだ。それを阻止する為に南太平洋のテニアン島のアメリカ基地を目指して、原爆を搭載した輸送機を撃破し、阻止するという困難な作戦であった。タイムリミットはわずか5日。

 その作戦を遂行する艦として登場するのが潜水艦“伊507”号(別名『ローレライ』)。既に連合軍に降伏したドイツから委譲を受けた艦であり、それには謎の『ローレライ』システムが搭載されているというが・・・
 艦には急場で召集された約70名、絹見の他、見の腹心・木崎大尉(ギバちゃん)、軍医・時岡(國村隼)、機関長・岩村(小野武彦)、掌砲長・田口(ピエール滝)。そして、若手が折笠一曹(妻夫木クン)、清永一曹(佐藤隆太)の面々。そして、謎を秘めた高須(石黒賢)等 彼らを乗せて艦は出撃する。

 果たして“伊507”号は作戦を遂行出来るのだろうか?『ローレライ・システム』とはどの様なシステムなのか?そして艦に潜んでいた謎の少女パウラ(香椎由宇)の正体は?
 又、絹見は軍部の進めていた特攻作戦に貴重な人材の喪失と軍上層部に意を唱えた為に職を解かれており、それが今回、この作戦にどう影響するのか?

 等々、いくつもの謎や問題を抱えて彼らを乗せて艦は出撃する。
 出発する前にいくつもの謎が隠されており、その謎を解明していく楽しさもあります。
 まあ最大の謎は『ローレライ・システム』と艦に潜んでいた少女パウラの正体ですが。
 パウラ役は新人の香椎由宇ちゃんという新人の17歳の女の子がやってます。
さすがに『エヴァンゲリオン』にも携わっていた樋口監督と自称『ガンダム』ファンの福井さんが選んだだけはあるアニメに出てきそうなハーフっぽい感じのする美少女です。  
本当に『エヴァンゲリオン』の綾波レイがそのまま抜け出したくらいに透明感と儚さを秘めた女の子です。期待して下さいね・・・

 それとオススメなのはやはり戦闘シーン、ミニチュアとCGの合成らしいんだけどお見事のひと言。これだったらハリウッドにも持っていっても大丈夫、『ガメラ』シリーズ作った樋口監督の面目躍如!(『ゴジラ・FINAL・WARS』やってた東宝特撮陣とくと観よ!)

 それと脚本が素晴しかったね、ちゃんと幾重に筋と伏線が張られているストーリー展開には大満足!
欲を言えば主要メンバーの何人かを無駄に死なせたところが不満なのとこの作戦の首謀者である浅倉大佐のキャラ設定の書き込み不足と動機が希薄に感じたことくらいかなぁ。

 まあ今のところ今年のNo.1にあげても良い作品です。
 
*最後に絹見艦長が出艦の際に言ったセリフを
 『俺はみんなを全員生きて帰す』・・・『生き残りたい奴は最後まであきらめるな』
思わずアツくなってしまいました。

 あまりベタベタの反戦映画でもないし、アニメファンを意識した作品でもない。
SFという枠でエンターテインメントやってる作品です。
(女性に観て欲しいな、どっちかって~と『タイタニック』に雰囲気近いですよ)

<評価> ☆☆☆☆☆

余談
1)今や売れっ子作家でひっぱりだこの福井晴敏氏。僕とも同年代で『ガンダム』世代と自称されてます。が今年は小説の「亡国のイージス」と半村良氏の『戦国自衛隊』
に独自の解釈でノベライズした『戦国自衛隊1549』の映画公開が控えています。
この2作も期待大です。

2)今回は完全にフジTVと東宝の製作です。
今の世、TV局と絡む=成功の方程式が出来上がってきましたね。
今回も宣伝上手なフジTV亀山氏の陰の尽力あり。

3)潜水艦の密閉感が充分に感じられる室内の映像ですが、壁の一方はがら空きだったりだったとか。あとはブルーバック処理を多用したそうです。制作費節約したんだって。
それでも総制作費12億円はハリウッドの1/10の制作費です。もう少しお金出してくれるところないの?

4) それとガンダムファンの方は必見!あの方がカメオ出演してます、誰でしょう?観てのお楽しみ・・・


3月のオススメDVD!!

今週の『神の雫』 第14話、今週は『Ch..ム-トン・ロ-トシルト2000年が登場!

 先週の雫と遠峯一青と勝負第1ラウンドから又、舞台が変わって今週からが本当の
新展開。

 なんと太陽ビールの一セールスだった雫が本人の希望もあって、何とワイン事業部
へ配属となるのだ。
 題して“ワイン事業部”編!!
(普通のサラリーマンならこういう自分の希望が通ることは余程の実力がない限り
難しいだろうが、そこが有名ワインジャーナリストだった故・豊多香のご威光か…
あくまでフィクションのドラマですから良しとしましょう<笑>)

 その一発目の仕事はあまり事業部の本来の仕事ではないのだが、宣伝部の広告の
ポスター撮りの仕事に立ち会うことに。
 そこで出会うのがモデルのセーラ(なぜか遠峯一青との絡みもあり、素人だが相当な
ワイン通という設定)と知り合うこととなるのだが…

 そして写真撮りが終わった後で当然の如くにスタッフ総出での打ち上げが行われます、
その場所はとあるワインバー。
 そこでその場を仕切るのが、最近、ワインを覚えたての大御所カメラマン。
なぜかメニューの中から馬鹿高い『Ch.ムートン・ロートシルト』2000年を選んできて
それを飲む事になるのだが。(メニュー価格が122,000円でした)

 当然大御所カメラマンは自慢気にワインについて語り出すのだが、そこで水を刺す様に
しゃべりだすのがモデルのセーラ。
 『Ch・ムートン』2000年について、『幼児殺し』さしずめ『胎児殺し』と、まだ
飲み頃ではないワインを痛烈に評します。
 同意を求められ、青ざめる雫…で今週は終了!次回に続く

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 今週のワインも『Ch・ムートン・ロートシルト』2000年
シャトームートン・ロートシルト[2000]750ml

<格付> メドック地区 第一級 ポイヤック村
      <所有者> バロンヌ・フィリップ・ド・ロートシルトSA
    
  <作付面積>75ha  <年間生産量>約25,000ケース
  <使用葡萄品種> 平均 カベルネ・ソ-ヴィニョン80%、カベルネ・フラン10%、メルロ-8%、プチヴェルド2%
   主に樹齢40年以上の樹から収穫したものを使用しています。
  <オススメヴィンテージ> 1982、83、85、88、89、90、98、99、2000
   
  <セカンドワイン> 『ル・プティ・ムートン』
ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト 2001

 
先週も『Ch.ムートン・ロートシルト』をご紹介しましたが、今週はヴィンテージ違いの2002年ヴィンテージが登場します。
 『Ch.ムートン』は毎年、エチケットに著名な画家が変わって描くこともご紹介しましたが、この2000年ヴィンテージは葡萄も出来も良かった事もありますが、千年紀の節目の年に当たるということで特別に瓶に直接金地で羊の絵が大きく描かれており通常の年のものとは趣が少々異なります。
(当然、初回リリースされた2002年当時で小売価格50,000~60,000円くらいで売られていたのですが店頭に並ぶこともなく右から左に売れていたんだよなぁ…)

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フランス・ブルゴーニュ地方ヴォーヌ・ロマネ村特集PART2≪ロマネ・サンヴィヴァン≫

2.『ロマネ・サン・ヴィヴァン』 <栽培面積>9.4ha <収量>250hl
 良年ヴィンテージ:78年、82年、85年、87年、89年
 ヴォーヌ・ロマネのグランクリュの中で最大の面積と収量を誇る。
ただその為、多数の所有者に分割されておりクオリティのバラツキが生産者により
見受けられる。

・ドメーヌ・ルイ・ラトゥール
ロマネ・サン・ヴィヴァン '96Romanee Saint Vivant [1996]

 レ・カトル・ド・ジュノーに0.8haの良質の畑を所有。
フランス内外でも著名なネゴシアン兼ドメーヌです。

・ドメーヌ・ロベール・アルヌー
▼ロベール・アルヌ ロマネサンヴィヴァン[1998]750ml/(赤ワイン)

 こちらもわずか0.4ha弱の所有ながら良質なワインつくりがなされています。
現在は義理の息子のパスカル・ラショーにより運営。

・ドメーヌ・ルロワ
ロマネ・サンヴィヴァン[1989] ドメーヌ・ルロワ

 ラリー・ビーズ・ルロワ女史が保有し、醸造家アンドレ・ポルシュレが卓越したワインづくりを行っている。
 バイオダイナミクスにも取り組む台頭著しいドメーヌ。


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2月の結果報告

1.JOG(走る)
 今月は月間89km走行。
 3/20『玉名温泉マラソン』は10kmを54分46秒で走る事が出来ました。
はやく暖かくなってほしいなぁ・・・

2.MOVIE(映画)
 1)『オーシャンズ12』☆☆☆☆(2/4)
 2)『MAKOTO』☆☆☆☆(2/4試写会)
 3)『着信アリ2』☆☆☆(2/10)
 4)『THE JUON』☆☆☆(2/15)
 5)『ボーン・スプレマシー』☆☆☆☆(2/24)
 6)『ローレライ』☆☆☆☆☆(2/24試写会)
 『ローレライ』は期待の作品です。ヒットして欲しいなぁ。

3.PRESENT(懸賞)
 1)『ステップフォード・ワイフ』(試写会)
 2)『MAKOTO』(試写会)
 3)『ローレライ}(試写会)
 まあ2月は短いし、こんなものかな・・・

 それでは、又、3月も頑張りましょう!

米アカデミー賞発表!!

 こんばんは!!

 第74回アカデミー賞が本日発表されました。
 
 僕の予想通りといってはなんですが、『ミリオンダラー・ベイビー』主要部門の作品、監督、主演女優、助演男優の4部門の一番美味しいところを全部かっさらっちゃっていきましたね。
 配給は松竹さんみたいで去年の『ロード・オブ・ザ・リング王の帰還』に続いて受賞作確保で内心ウハウハ状態でしょう・・・

それにしても『アビエイター』も数だけでは5部門受賞ですが、主要部門は助演女優のケイト・ブランシェットだけでほとんど外しちゃいました。ミラマックスも悔しいのでは…

それと一番の激戦区だった主演男優賞は予想外れましたが、『Ray』のジェイミー・フォックスが授賞!
 今は亡きレイ・チャールズをスクリーンに甦らせた演技が認めらての受賞でした。
僕も『Ray』を先に観ていて、彼の演技の見事さは認めていましたが、でも取れそうで取れないのがアカデミー賞だと思ってたので、内心無理かなぁと思っていたのですが難なく受賞してしまいましたね。
 一番悔しいのレオかな。相当な意気込みで挑んでいただけに自分でも自信はあったはず、う~ん、残念!!
 ファンの方も残念!!

 主要賞の受賞は以下の通りです。
◆作品賞:『ミリオンダラー・ベイビー』
◆監督賞:クリント・イーストウッド 『ミリオンダラー・ベイビー』
◆主演男優賞:ジェイミー・フォックス『Ray』
◆主演女優賞:ヒラリー・スワンク 『ミリオンダラー・ベイビー』
◆助演男優賞:モーガン・フリーマン 『ミリオンダラー・ベイビー』
◆助演女優賞:ケイト・ブランシェット 『アビエイター』
◆脚本賞:『エターナル・サンシャイン』
◆脚色賞:『サイドウェイ』
◆撮影賞:『アビエイター』
◆編集賞:『アビエイター』
◆美術賞:『アビエイター』
◆衣裳デザイン賞:『アビエイター』
◆メイクアップ賞:『レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語』
◆作曲賞:『ネバーランド』
◆オリジナル歌曲賞:"Al otro lado del Rio" 『モーターサイクル・ダイアリーズ』
◆音響賞:『Rayレイ』
◆音響編集賞:『Mr.インクレディブル』
◆視覚効果賞:『スパイダーマン2』
◆外国語映画賞:『海を飛ぶ夢』
◆アニメーション映画賞:『Mr.インクレディブル』

 それと意外だったのがアニメシーョンを『Mr.インクレディブル』が受賞したことかな、興行的には『シュレック2』が大勝ちしてただけに・・・ピクサーは01年の『シュレック』VS『モンスターズ・インク』の激突の再現でしたが、一子報いましたね・・・
 この闘いはピクサーVSドリーム・ワークスの図式が今後も続きそうです。

『ボーン・スプレマシー』観てきました!

 昨日も試写会(映画『ローレライ』の待ち時間利用して、現在、中ヒット中のスパイアクション『ボーン・スプレマシー』を観て来ました。

No.13『ボーン・スプレマシー』(04年 米)
 <原作>ロバート・ラドラム(『暗殺者』シリーズ)
 <監督>ポール・グリーングラス
 <出演>マット・デイモン、フランカ・ポンテ、ジョアン・アレン、ブライアン・コックス他

 前作「ボーン・アイデンティティー」から2年経ち、マット扮するジェイソン・ボーンはこれも前作でともに逃亡した中に出会ったマリーとインドのゴアで隠遁生活を送っていた。
 未だ記憶は完全には戻っておらず、戻らない記憶との悪夢を抱えながらも二人は仲睦まじく幸せな日々を過ごしていたのだが…

 ある日、そんな二人の前に危険な雰囲気を漂わせた不審な男が現れ、二人に襲い掛かる。
街中を車でチェイスし、どうにか振り払おうとするのだが、その謎の男の放った銃弾がマリーを貫いた…

 といきなり前作のヒロイン・マリーの死から始まる、衝撃の展開!

 前作でジェイソンが自分の過去を追う中で、ぶつかったCIAの謎の『トレッド・ストーン』計画。
 実はその謎は完全には解明しておらず、まだ黒幕は生きていた…

 う~ん、渋めのスパイアクションです。
マット以外はあまり日本にはあまり馴染みが少ない役者さんを配しているって事もあるし、舞台がヨーロツパ(今回、イタリア<ナポリ>~ドイツ<ベルリン>~ロシア<モスクワ>と目まぐるしく移動しちゃうよ!)にしていることで、ある面リアルさとスパイ天国の緊張感がじわじわと伝わってくる。
特にモスクワでのシーンでは、あの見慣れないロシア文字みると冷戦は終わってもここは東欧の国なんだなぁと切々と感じさせられます。

でクライマックスはカーチェイス!
これは必見!CG全盛の中で熟練のスタントマンの華麗なハンドリングが堪能出来ます。
一番の見せ場だね。

 そんな訳でジェイソンの過去と『トレッド・ストーン』計画の謎解きは映画館で確かめて下さい。

<評価>☆☆☆☆

 
 余談
1)本当に出世しましたね、マット・デイモン。ヒット作に連続で出演。
20年来くらいの古い付き合いのベン・アフレック(97年の『グット・ウィル・ハンティング』は二人で脚本を執筆し、脚本賞のオスカー受賞しました)が最近はジェニファー・ロペスとの婚約破棄、ヒット作に恵まれない現実をみると晴天のへきれき。
 運が良いとこんなもんですかね・・・

2)馴染みがないといった競演陣ですが、最近のヒット作にも顔出してま~す。
今回のヒロイン?パメラ(ジョアン・アレン)はまだ公開中の『きみに読む物語』デヒロインのお母さん役で出演。
それと敵対する暗殺者を演じてるカール・アーバンは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでローハンのエオメル役で出演の役者さんです。
見比べてみてね!

3)今回の興行収入は全米で約1億7000万ドル(約100億円)でした。
 こんな地味目な作品でも充分ヒットするって、全米の映画ファンは奥が深い。