『キングコング』は、ピーター・ジャクソン版『タイタニック』か・・・? | 走る映画王の日記!(2005年映画&ワイン激闘編)

『キングコング』は、ピーター・ジャクソン版『タイタニック』か・・・?

 こんにちわ!

 先週末に公開された映画『キング・コング』観てきました。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでオスカーも獲り、名実共に世界のビッグ・ネームとなったピーター・ジャクソンが次に監督したのが、この作品です。
 相当な思い入れがある様ですが、さて映画の出来は・・・

No.45『キング・コング』 (2005年 米)

 <監督>ピーター・ジャクソン
 <出演>ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ 他

 いやぁファースト・シーンからCGの山々、僕個人的には75年公開のジョン・ギラーミンが監督した『キング・コング』の方は観たことがあるのですが、ピーター・ジャクソンが感動して泣いたというのは33年版の方でそちらのストーリーを下敷きにして今回の作品つくりあげたみたいです。

 ストーリーは1933年、大恐慌時代のアメリカ、ニューヨーク。 売れないボードヴィル女優のアン・ダロウは、芝居小屋が突然閉鎖になり路頭に迷う身。 そんな仕事にも愛にも見捨てられ、人生を半ばあきらめかけた彼女が主人公です。
 彼女はある事件をきっかけに映画監督カールと出会います。
 彼はとある太西洋に浮かぶある島での冒険映画の主演女優にと彼女を誘います。
 最初は戸惑うが、ずっと憧れていた脚本家ジャック・ドリスコルの脚本だと聞き、映画に参加することとなる。
  彼らクルーを乗せて船は大西洋へと踏み出していく。それは原始のままの自然が残っているという幻の島、“髑髏島(スカル アイランド)”目指しているのだった。
 しかし、その島に到着した時に目の前に立ちはだかる巨大な城壁と耳をつんざく巨大な咆哮が響き渡っていた……果たして彼らを待つものはものは何なのか?撮影は無事終了するのだろうか?

 と簡単な筋は書きましたが、実はコングの登場するまでの約1時間は結構長いです。
 でも登場人物の描写とか舞台描写を細かくやってくれるているので、まるで怪獣冒険映画ではないのかいなと思えるほどに丁寧なつくり。(飽きさせないのは、脚本の勝利かな・・・)
 しかし、コングが登場するとここぞとばかりに縦横無人にコングが画面狭しと暴れまくってくれます。
 上映時間3時間を感じさせない勢いで一気にあの有名なラストへと突入していきますよ。

 僕的にはこの映画はやっぱりラブ・ストーリーかな・・・雰囲気はまんま『タイタニック』ですね。
 本作のヒロイン・アンは最初は貧しく、愛情不足な可愛そうな女性だけれど、コングと交流することで”守られる”という女性としての幸せも実感し、人への信頼を取り戻していくところなどは『タイタニック』ヒロイン・ローズとイメージがダブってきます。
 そんなある女性の成長と本当の愛を掴むまでのラブ・ストーリーじゃないかなって感じました。

 意外と女性にオススメの1本です。
あんまり怖くないですから・・・

<評価>☆☆☆☆

 本人は姿は見せませんが、コングの動きを演じているのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでゴラムの動きも演じていたアンディ・サーキスです。
今度は巨大ゴリラの動きを忠実にかつ熱く演じています。


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