映画『シンデレラマン』はお父さんの鏡だ・・・ | 走る映画王の日記!(2005年映画&ワイン激闘編)

 映画『シンデレラマン』はお父さんの鏡だ・・・

 こんばんわ!
 はやくも来年のオスカーの呼び声高い『シンデレラマン』観てきました。家族愛を謳い、評判の1本ですがいかに・・・

No.40『シンデレラマン』 (2005年アメリカ)
<監督>ロン・ハワード
<出演>ラッセル・クロウ、レニー・セルヴィガー、ポール・ジアマッティ他

 最近、男が40も近くなると家族ものというか子役に泣かされることが多い今日この頃なのですが、『シンデレラマン』は?

 時は世界恐慌直前の1927年のニューヨーク。 ボクシング ヘビー級チャンピオンを目指すラッセル・クロウ扮する有望なボクサージム・ブラドックは愛する妻と子供たちに囲まれて、その人生は順風満帆に見えたが・・・
 そして2年後、アメリカ社会は世界恐慌により経済は破綻し、庶民の生活は汲々としていた。
 あの有望だったジムのボクシング人生もチャンピオン挑戦戦に敗北したことと怪我によりプロボクサーのライセンスも剥奪され、そのボクサー人生とジム一家の家計も風前の灯火を迎えていた。
 しかし、そこに突然転がり込むチャンスとは・・・

 とここまで書かせてもらえばこの後に続くサクセス・ストーリーに皆さんもワクワクしてしまうところでしょうが、本当にその期待を裏切らない一作に仕上がっています。
 今年のオスカー作品賞を受賞した『ミリオンダラー・ベイビー』とはプロボクシングという世界では共通していますが、その質は全く違います。
 僕の個人的好みでは冒頭で述べている通りにこちらの方が好みなのですが、こうやって事実を元にしたストーリーを観てしまうと、やはり一人の人間の人生ってものは生まれ持った才能以上にどうしようもない運命(さだめ)の様なものがあるとしか思えません。 何かにすがりながらそのチャンスを見逃さずに登っていく人間のみが成功という栄誉を与えられているのではないでしょうか?
 とはいえ競演のレニー・セルヴィガーの好演というか、あの『ブリジット・ジョーンズ』や『コールド・マウンテン』とは全く違うキャラを演じているのを観ているとこの人の芸域の広さを感じずには居られません。(主演女優賞?助演かなは間違いなしかな・・・)

 そんな訳で最近、子供との会話とか交流が足りていないのかなと感じているお父さんに是非、観てもらいたい1本です。

 それでは、又!

<評価>☆☆☆☆

 ことしのオスカー受賞したなかでは一番大好きな『サイド・ウェイ』にも主演していたポール・ジアマッテイもジムの親友兼マネージャー役で好演しています。

 それとラッセル・クロウはなんと撮影途中に右肩を脱臼する怪我を負ったが、脅威の回復力でなんと6週間で撮影に復帰したとか。
 その迫力のファイトシーンをとくと堪能あれ!

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